タイヤ空気圧の基礎知識

適正な空気圧管理の方法

自動車用タイヤの空気圧低下状況空気はゴムを通して少しずつ漏れますので、空気圧は時間とともに自然に低下します(右図参照)。空気圧が不足していると、タイヤが損傷したり、事故になるおそれがあり、大変危険です。適正空気圧を保つために、タイヤメーカーなどでは、下記のような管理方法を推奨しています。

1. 少なくとも月1回点検しましょう。

右のグラフでお分かりのように1ヶ月以上点検しないと、適正空気圧を保てなくなり、タイヤの性能が十分に発揮できなくなります。

2. 必ず走行前の冷えた状態で測定しましょう。

空気は熱で膨張しますので、冷えた状態でないと正確な測定ができません。

3. 必ずタイヤゲージで正確に測定しましょう。

タイヤの空気圧は見た目では判断できません。とくに偏平タイヤの場合は空気圧が低下しても、たわみが少ないため、分かりにくいので注意が必要です。

4. 新品タイヤは早めに点検しましょう。

新品タイヤに、はじめて空気を入れると、タイヤの骨格であるベルトなどの構造部材などが若干膨張し、容積が大きくなることで、空気圧が低下することがあります。念のため早めにチェックしましょう。

5. スペアタイヤも忘れずに必ずチェックしましょう。

スペアタイヤも定期的にチェックしておかないと、いざというときに、使い物にならないという事態にもなりかねません。忘れずにチェックしましょう。

6. トラックなど復輪のある車両は必ず内外同じ空気圧に調整しましょう。

復輪の空気圧が同じでないと、タイヤにかかる負荷が不均等になり、空気圧の高いタイヤが過酷な条件で使用されることになって、損傷につながるおそれがあります。また波状摩耗や多角形摩耗などの異常摩耗の原因にもなり、安全性・経済性低下につながります。