鈴鹿市 ディライト(de”LIGHT)ドゥカティ等のパーツ開発・販売する会社

  • 取材日 2021年8月5日
  • 店舗名 ディライト(de”LIGHT)
  • 住所 三重県鈴鹿市住吉3丁目30-20
  • TEL 059-370-3528

2021年もコロナウイルス感染症の影響は日本のレース業界の中心でもある鈴鹿サーキットでも様々な影響を与えました。特に2021 FIA F1世界選手権シリーズ Honda 日本グランプリレースが中止。2021年でF1からの撤退を発表しているホンダにとって鈴鹿でのF1がホンダの花道になるはずであったのだが無情にも中止になった。

鈴鹿サーキットの最寄り駅「白子駅」前

F1を始め多くのレースが鈴鹿サーキットで開催されています。それに伴い数多くの自動車メーカー、部品メーカーなどがこの鈴鹿に集まっています。ホンダの鈴鹿製作所はもちろんのこといわゆる輸送機械に関する鈴鹿市の付加価値額は市全体の70%にも及ぶ。

白子駅内はレース一色で気持ちも高ぶる

もともと鈴鹿は戦前の海軍工廠(かいぐんこうしょう)であった土地を企業誘致などで産業施設として転換を図ってきたのだ。昭和20年代に全国に先駆けて鈴鹿市工業振興条例を制定しホンダをはじめ大手企業もこの鈴鹿に集まった。ホンダのスーパーカブの増産とともに完成したホンダ鈴鹿製作所であるがその工場の近隣の土地を買収するという形でこの鈴鹿サーキットができるきっかけとなった。鈴鹿とホンダとの縁はとても深いのである。

ディライトのショップ内

鈴鹿サーキットについて長く話ししてしまったが、今回ご紹介するのは鈴鹿サーキット近くのバイクショップ「de”LIGHT」(ディライト)だ。

ディライトは1990年に片岡 誉が三重県鈴鹿市大池にオープン。1994年にはイタリアのバイクであるドゥカティの正規代理店に。モーターサイクルが大好きということでこの鈴鹿の地で開業し、片岡さん自身もライダーとして鈴鹿サーキットで多くの大会に参戦しているから驚きだ。今回は旭産業として空気圧の話が中心となっているが創業者の片岡さんにレースについて様々な話を聞いた。

ディライト片岡さん
片岡さん自身のレース参戦時の写真

旭: 空気圧はレースに影響しますか?

ディライト片岡さん: 空気圧というのは実は結構難しく〜kPaで統一に定めるというわけではなくライダーそれぞれに合った空気圧、乗りやすさなどで個々で微妙に違う。晴れの日や雨の日などの路面状況にあわせて空気圧を多少調整したりはするのだが、値を少し変えるだけでグリップの違いなどが微妙に違う。これはレーサーの好みと言ってもいい。

旭: だからこそ正しい値をしっかりと計測できることが大切なのだと思っています。安心感が違います。タイヤというのはレーサーが地面に接している唯一の部分であってどのくらいの面積でどのように地面を捉えるかは空気圧で決まります。校正することもとても大切です。

ディライト片岡さん: そうですよね。空気圧は大切です。これは空気圧を自分で管理できるように「マイタイヤゲージ」を普及させるときっといいと思うのです。イベントのときとかにプレゼントなどできるととても良いと思うのです。弊社のロゴが入ったタイヤゲージなど良いように思います(笑)

ディライトさんに弊社タイヤゲージを利用してもらいました

旭: ほんとですね。弊社でもレーサーの方に限らず多くの人に空気圧の大切さを知ってもらいたいのでぜひコラボさせていただけると嬉しいです。そういえば片岡さんはディライトのオーナーにとどまらず耐久レースにも参戦しているというお話を伺いましたが。

ディライト片岡さん: そうなんです。鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場しようと日々奮闘しています。実はずっと昔からレーサーというわけではなくて51歳のときに本格的にレーサーを目指そうとしてスタートしたんです。そして55歳のときにA級ライセンスを取得。バイクで大怪我をしたりけっこう大変なこともありましたがレースが大好きです。実は今年の8耐レースにも出場しようと思っています。(2021年8耐レースはコロナウィルス感染症の影響で中止)

旭: いやー素晴らしいですね。Facebookなどを拝見すると「鈴鹿サンデーロードレース」などにも出場されているようでご活躍楽しみにしています。最後にメッセージを頂けますか?

ディライト片岡さん: 弊社ではメカニックの方を海外出身の方を初めて採用しました。というのは国内ではメカニックの人材を集めるのがとても難しくなっているのです。人口減少という一面もあるかとは思いますが、このバイクや自動車業界の人材が少しずつ減少しているのも実際だと思います。弊社では女性のメカニックも採用しています。レースで活躍する姿を皆さんにお届けしたり、様々な形でこのレース文化というものを盛り上げ、維持していくのも私達の役割だと思っています。

旭: ありがとうございました。

さいごに

今回はモータースポーツの聖地とも言って良い鈴鹿サーキット周辺で活躍する「ディライト」を取材しました。51歳から本格的にレーサーを目指した片岡さん、片岡さんの活躍する姿はまたこのモータースポーツ、モーター業界そのものの底上げになれば最高だと思いました。もちろん弊社としては空気圧の大切さもその活動の中に交えてお伝えしていければ幸いです。

モータースポーツが地面と接触しているのはタイヤ。そのタイヤそのものを支えているのは空気圧。弊社の果たす役割は大きくその責任も大きく感じた。より良いモータースポーツづくりのお手伝いができると幸いです。ディライトの皆様、片岡さんありがとうございました。これからもご活躍期待しています。

今回の取材先ディライト(de”LIGHT)様

URL: https://www.delight-suzuka.co.jp/
住所:三重県鈴鹿市住吉3丁目30-20
TEL : 059-370-3528 FAX : 059-370-1602