ガレージC 元レーサーの伊勢田さんにレーシングカートの空気圧について伺いました

  • 取材日 2021年12月21日
  • 店舗名 ガレージC
  • 住所 埼玉県さいたま市桜区道場2丁目13-8
  • TEL 048-826-6886

みなさんこんにちは。コロナが多少落ち着いて2022年を迎えました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

旭産業ではタイヤの空気圧にこだわった取材をしているのですが、今回は「レースでのタイヤ」に焦点を絞って取材をしました。というのはレースではどのくらいの空気圧なのか、 どのくらい空気圧が大切なのかなど我々の日常ではなかなか触れることの出来ないことが多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは埼玉県さいたま市の「ガレージC」です。ガレージCは首都圏を中心にレーシングカートの販売などを行うショップです。元レーサーの伊勢田 尚輝代表にご自身の生い立ちの話やタイヤの空気圧の大切さを伺いました。

ガレージCでのインタビュー

ガレージC 伊勢田 尚輝代表

旭:高校生でカートを買うってなかなかの情熱ですね。

伊勢田さん:はい。たしかにそうですね(笑) 今もそうですが、根っからの「スピードマニア」なのです。

旭:レースはいつから出場したのですか?

伊勢田さん:レースは高校生のときに出場しました。当時は小田原に拠点があって小田原のレースチーム「チーム茶畑」に所属し、高校3年生の時に神奈川県チャンピオンシップを獲得しました。高校生が自分のカートキャリアのスタートですね。

旭:すごいですね!その後はそのままカートの世界にどっぷり突き進んだのですか?

伊勢田さん:はい。そうですね。日本選手権にも出場して26歳までレーサーとして活躍し、所属していた「ガレージ茶畑」の埼玉支店店長を務めることとなりました。その後、2006年に「ガレージC」として独立し、今に至ります。

※ 日本カート選手権は日本自動車連盟(JAF)が制定。3つのクラスがあり、1.全日本カート選手権 2.地方カート選手権 3.ジュニアカート選手権(15歳以下) が存在する。

旭:弊社はタイヤの空気圧を測定する「エアゲージ」の専門メーカーなのですが。

伊勢田さん:はい。存じています(笑) 先程も注文していた新しいエアゲージが奇しくも届きました(笑) こちらのエアゲージを製造されているんですよね。

旭:はい。そうです。そちらはブリヂストンのOEMなのですが弊社で製造しています。弊社のものをご利用いただきありがとうございます。

さて、カートの空気圧について色々と伺いたいと思います。まず、レース時の空気圧ってどのくらい入れていますか?

実際にレースで使用したタイヤ

伊勢田さん:そうですね。ご存知と思いますがレース時には空気圧は変化します。スタート時には例えば温間0.7(kgf/cm2)だったタイヤが0.95くらいに変化します。レース時にその変化の数値を記録しています。

旭:それにしてもカートの空気圧ってかなり低いんですね。(※ 普通車は通常2.3 kgf/cm2ほど) 最近はタイヤのサイドウォールが強いこともあり空気圧が低めでも大丈夫なのだと思います。

伊勢田さん:こちらが実際に測定した数字です。0.3→0.66までに空気圧が上昇しています。

旭:レース時はこれだけ空気圧が変動しているんですね。

伊勢田さん:そうなんです。空気圧の設定一つでタイムにも差が出ます。なのでレース中にもダイナミックに測定できると本当はいいのですが。

レース中はこのタイヤがかなり熱くなる

旭:なるほど。それは興味深いですね。bluetoothなどでデータを飛ばしてダイナミックに測定する製品はあるようですし、そのような時代もきているように思います。

伊勢田さん:今はデジタルでの測定も増えてきていて、より細かな数値が大切な時代かもしれません。目分量の0.1よりもデジタルの0.11とか。またアスファルトの温度なども図れる数多くの測定器が発売されているようです。

旭: プロの運転と私達のような路上でしか運転しないドライバーとの違いって何かありますでしょうか?

伊勢田さん: 以前にJAFさんとともにイベントを行ったことがありましたが、その時に路上とは違うスピード感やカートに乗って運転することで参加者からは少し運転が上手になったという声などもありました。カートに乗るといつもと違うブレーキを意識するのでカートを運転した後に一般の自動車に乗ると運転も上手になるかもしれません(笑)

旭:これは色々と勉強になります。ありがとうございます。ガレージの方もすこし見せてもらえないでしょうか?

伊勢田さん:是非ご覧になってください。

旭:うわ。すごいカートの数ですね。

伊勢田さん:そうなんです。カートにはオーナーさんがいて保管しているものが多いです。

旭:弊社製のエアゲージもしっかりとありますね。ご利用ありがとうございます。

旭:こちらはブリヂストンの名前が書かれていますが裏面には弊社のマークがはいっています。

旭:カートってオーナじゃなくても乗れたりするのですか?

伊勢田さん:弊社のサービスでレース体験も行っていますので、是非一度体験しにきてください。

レース会場にはこのトラックでカートを運ぶ

ガレージCのサービス

取材に来たのでガレージCさんのサービスをご紹介します。こちらの公式サイトにサービス内容が掲載されています。

手軽に”本格レーシング走行体験”できるカートレンタルサービス。

・身長150cm以上の方
・シート幅はLサイズ
・コースは「サーキット秋ヶ瀬」
・スーツ、グローブ、ヘルメットも無料でレンタル可能

プランレンタル料金走行枠走行時間
お昼初心者6,500円土日祝12:00~13:3010分×3回約60周
半日10,000円AM走行9:00~12:00平日PM走行13:00~16:00土日祝PM走行13:30~16:3020分×3回約120周
1日15,000円平日9:00~16:00土日祝9:00~16:3020分×6回約240周
夕方8,500円ジュニアカートのみ
平日16:00~17:30
90分
夕方冬季6,500円ジュニアカートのみ
平日16:00~17:00
60分

※ コース走行料金は別途。コース料金は「サーキット秋ヶ瀬」までお問い合わせください。
※上記は 2022年1月時点の料金です。変更している場合がありますので、ガレージCに直接お問い合わせください。

今回の取材先「ガレージC」様

URL:http://garage-c.com/
住所:埼玉県さいたま市桜区道場2丁目13-8
TEL:048-826-6886