オリジナルボックス 國政 久郎氏 主宰のこだわり、サスペンションの駆け込み寺

  • 取材日 2023年3月8日
  • 会社名 株式会社オリジナルボックス
  • 住所 神奈川県相模原市緑区牧野5790番地1
  • TEL 042-682-0890
  • URL http://www.originalbox.co.jp/

みなさんこんにちは。今回は相模原の自然豊かな地に事務所を構えるオリジナルボックスさんを取材しました。このオリジナルボックスは車のサスペンションを中心に、車の走りに徹底的にこだわるファンが集う場所であり、自動車の熱狂的ファンなら知らない人はいないという会社の一つです。

オリジナルボックスの工場、事務所

サスペンション専門の会社ということで取材に伺うと、オリジナルボックスではもはやサスペンション専門の会社どころか、あらゆるパーツのカスタマイズ、製造、そのこだわりは予想を遥かに超えていました。その熱い想いがこの文章で伝わるかどうか少し心配ですが、できる限りオリジナルボックスの想いをお届けできたら本望です。

「オリジナルボックス」主宰 國政 久郎氏

まずオリジナルボックスの社長である國政久郎氏。多くの専門メディアにも登場したり、50代以降の方はかなりの確率でご存知であろう漫画「オーバーレブ!」の車の描写シーンのアドバイスも行っています。実際にその漫画も工場の方にありました。また、著書「NEWTON BRAKE」も全国で販売しています。このNEWTON BRAKEでは國政久郎氏の経験に基づき、運転技術のベースとなる減速技術」についての説明や、その技術の身につけ方がわかりやすくまとめられている一冊です。

アドバイザーを務めた「オーバーレブ!」と著書「NEWTON BRAKE」

そんな國政久郎氏のオリジナルボックスの工場を取材しました。

オリジナルボックスは都心から車で1時間。相模湖ICで降り、車を走らせること20分。相当な山の奥にぽつんと自動車工場があり、広大な土地で自動車の走行テストも直ぐにできそうな場所です。オリジナルボックスでは車検はもちろん、乗り心地の悪い車の相談を受けたり、ビンテージの車を生き返らせるような仕事も請け負っています。実際に取材へ伺ったときにもビンテージカーの修理を行っていました。

オリジナルボックスの工場の一部
ビンテージカーを修理中だった

まずはオリジナルボックスでサスペンションについてお話を伺いました。サスペンションは旭産業の専門としている空気圧と密接な関係にあります。

スケルトンとなっているダンパーのモデル
ダンパーなどを分解、組み立てを行う現場

そもそもこのサスペンションというのは、スプリングと ショックアブソーバー(ダンパー)から構成されており、今回はそのダンパーの内部構造がわかりやすく見られる実物モデルで説明していただきました。オリジナルボックスではこのダンパーを完全に分解し、その精度を高めているのだという。もうオリジナルボックスの車のサスペンションに対するこだわりがお分かりいただけたと思います。

オリジナルボックスのオリジナルのチャック

このダンパーへオイルを注入するのだが、その時のオイルの漏れなどが設定の数値に影響する。実際に旭産業のエアーチャックも同じように空気を取り扱っているので、チャックからの空気漏れにはとても気をつけています。オリジナルボックスではこういった「漏れ」を一切なくすために独自にチャックを開発しています。この漏れないチャックについては詳しくは割愛させていただきますが、寸分のズレも許さないこの姿勢やこだわりは、そう簡単に真似できるものではありません。

非常に手入れの行き届いている整備工場

旭産業としては、こだわりだらけの工場のあらゆるところに旭産業製のエアゲージが使われていてとても光栄でした。

旭産業製のエアゲージを発見
ASAHIのロゴがしっかりと入っているエアゲージ

オリジナルボックスでは車検はもちろん、こだわりのある車のチューニングやビンテージカーの修理など、車に関する駆け込み寺として営業しています。是非相模原周辺のみならず、都心からも訪れてみてほしいと思います。